保護犬のラッキー

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保護犬のラッキー

2020年12月12日、我が家に犬がやってきた。

夏ごろから、母が「犬を飼おうかな」と言いはじめたので聞いてみると、姪のアルバイト先の社長が捨て犬や野良猫を保護するNPO法人に関わっており、殺処分されそうな犬の里親探しを頼まれているとのことだった。

だが、母も70代半ばであり我々夫婦も50代前半だ。可愛い孫の頼みを断れないんだろうなと思いながら最初は反対していたのだが、母は毎日のように「犬を飼おうかな」と言う。

子供の頃から常にペットがいる家庭だったが、最後に飼っていた犬が死んでから15年以上たっている。

内心では自分でも犬が飼いたいという気持ちがあったため、家族全員で世話をするという条件で里親になることに決定。

姪に連絡してアルバイト先の社長に話してもらうと、メスのトイプードルがいるらしい。その犬を譲ってもらう約束をして、次の休みにケージやペットシーツ、ドッグフードを買いに行った。

しかし翌日、仕事から帰るとNPO法人からの連絡があって、手違いがありトイプードルは他の里親の元に行ってしまったとのこと。明日殺処分になってしまうオスの雑種犬がいるので、そちらの犬ではどうかと言われたらしい。

犬種なんて人間が意図的に改良したものだ。犬や猫なんて本来は雑種が正しい。

純血種の犬が欲しかった訳でもなかったので、雑種犬を迎えることにした。

申し訳ないと思ったのか、NPO法人の方が名前と電話番号が入った首輪を作ってくれると言ってたとのことで、家族で名前を考えて、翌日、嫁に連絡してもらった。

殺処分前日に助かったので、名前はラッキー。

男の子の養子が欲しかった家に、間違えて女の子が来てしまったという赤毛のアンの逆パターンだが、とにかく我が家に1頭の犬が来る。

犬を迎える日の朝、ケージを組み立ててペットシーツを敷き、午前11時に到着するNPO法人の人たちを待つ。

チワワとミニチュアダックスフンドのミックスだという白と黒とグレーが混じったボサボサの毛並みの犬を連れ、彼らは予定より少し早くやってきた。

狂犬病や五種混合ワクチンの証明書と一緒に、首輪やリード、ハーネスも持ってきてくれている。

推定8歳くらいで去勢はしてあること、トイレの躾ができてないことなどの説明を受けながら犬を見ると、知らない場所に来て緊張している様子が見てとれるが、好奇心が旺盛なのか匂いを嗅ぎながら部屋の中をうろついていた。

NPO法人の人たちが帰った後、ドッグフードと水をあげながら、嫁と母はトイプードルが良かったと愚痴を言っている。でも俺は、雑種犬のラッキーを見て違うことを思った。

外見はチワワとミニチュアダックスフンドの良いところを受け継いでいること、大人しく慎重そうであること、人の手が頭の上に行くと飛び退いて逃げることなど……。

頭の上に人の手が行くのを避けるのは、おそらく暴力を振るわれハンドシャイになってしまったと思われる。

その日の午後、ラッキーを連れて散歩しながら、今後犬の世話で大変になると思ったものだが、3ヶ月もすると慣れてきて、嫌々行ってた散歩も休日の楽しみになってきた。

トイプードルを欲しがっていた嫁と母も、今では毎日ラッキーの散歩へ行くようになっている。

帰宅すると真っ先に出迎えてくれるのもラッキーだ。

もしラッキーが我が家に来ていなかったら、どんな生活をしていただろうと家族で話すことがある。違う人が里親になっても、ラッキーは別の幸せを得られたのかもしれない。

でも、我が家で過ごしているラッキーに、「来てよかった」と思ってもらえる幸せを与えてやりたいし、その幸せが自分たちに巡ってくるのだと思う。

家族の会話も増えたし、犬と触れ合う時間が楽しい。ラッキーの里親になって本当に良かった。

コメント

  1. ラッキー君は保護犬だったのですね。
    優しい里親に巡り逢えて本当にラッキーです。
    ウチの子は、ここのところ、調子悪いんです。年齢が年齢だから心配です。

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