老犬を飼っていると、口臭やお腹の調子が気になる場面が増えます。毎日のお世話の中で、「以前より息が臭う」「ウンチのにおいが強くなった」「軟便が増えた」と感じる方は少なくありません。
この記事は、そんな悩みを持つ飼い主さんのために書きました。私自身、13歳を超えた愛犬ラッキーの口臭と腸内トラブルに悩み、さまざまな対策を試してきました。
その中で実際に効果を感じたサプリメント「キュアペット」を中心に、成分、効果、使い方、他社比較、注意点まで詳しくまとめました。
この記事を読むことで、口臭の原因がどこにあるか、腸内環境を整える具体的な方法、そして「キュアペット」があなたの老犬に合うかどうかを判断できます。難しい専門用語は噛み砕いて説明しますので、初めてサプリを検討する方も安心して読み進めてください。
- 老犬の口臭や腸内環境に悩む原因がわかる
- キュアペットの効果と安全性を客観的に理解できる
- 他のサプリとの比較で選び方が明確になる
- 具体的な使用方法や注意点を知ることができる
実際に獣医師が推奨する成分やデータも紹介しながら解説するので、「これは自分の愛犬に必要な情報だ」と感じてもらえるはずです。
老犬に増える口臭と腸内トラブルの理由

加齢で変わる体の働き
年をとると、消化酵素の分泌や腸の蠕動(ぜんどう)運動が弱くなりがちです。消化が不十分だと、栄養がきちんと吸収されず、未消化物が腸内で発酵してガスや臭い物質を作り出します。
これが便臭や体臭、場合によっては口臭に影響します。
口腔だけが原因とは限らない
口臭と言うと「口の中の問題」と考えがちですが、実は腸内環境の影響で「内側からにおいが出る」ことが少なくありません。歯周病や歯垢が原因の口臭と、腸内の不均衡が原因の口臭は重なって起こる場合があります。
免疫力の低下が二次的な問題を生む
腸は「第二の免疫器官」とも呼ばれます。腸内のバランスが崩れると免疫機能も落ち、口腔内の細菌バランスも乱れやすくなります。つまり、腸のケアは口の健康にも繋がるのです。
サプリで何が補えるのか──乳酸菌・酵素の役割
乳酸菌(プロバイオティクス)の効果
乳酸菌は善玉菌を増やし、腸内の悪玉菌を抑える働きがあります。乳酸菌が増えると、腸内の発酵環境が改善され、便臭やガスが減ることが期待できます。
犬用サプリでは、胃酸に強く腸まで届くタイプの乳酸菌が重視されます。
酵素(エンザイム)は消化のサポート役
酵素は食物の分解を助ける物質です。年齢とともに減少しがちな消化酵素を補うことで、未消化物が減り、腸内環境が安定しやすくなります。
酵素と乳酸菌は相互に働き、消化と腸内フローラを整えます。
フードだけで補いきれない栄養素を補完
市販フードは栄養バランスが整っていますが、年齢や個体差によっては特定の善玉菌や酵素が不足することがあります。
サプリは「ピンポイントで不足を補う」ための有効な手段です。
キュアペットの基本情報と特徴
- 善玉菌(乳酸菌・ビフィズス菌)配合
- 無添加・低刺激で老犬にも安心
- 口臭改善と腸内フローラの両方に働きかける
- 小型粒で与えやすく、フードに混ぜてもOK
キュアペット(Curepet)とは? 成分と特徴を詳しく
製品概要(メーカー情報と販売形態)
キュアペットは、犬の口臭と腸内環境をサポートすることを目的とした粉末タイプのサプリメントです。国内メーカーが販売し、公式サイトや一部ECサイトで購入できます。
製品は日々のフードに振りかけるだけで与えられる形状です。
主要な配合成分(概要)
公式情報と製品説明では、以下のような成分が明記されています:16種類の乳酸菌(乳酸菌FF16/有胞子性乳酸菌を含む)、植物発酵エキス(酵素源)、シャンピニオン(マッシュルーム)エキス、クマ笹末、海藻カルシウムなど。
これらが腸内フローラの改善と消臭に寄与するとされています。
「有胞子性乳酸菌」とは?(ポイント解説)
有胞子性乳酸菌は、胞子の形で存在するため熱や酸に強く、胃酸に負けず腸まで届きやすい特徴があります。これにより「生きて腸まで届く」可能性が高く、犬の胃酸環境でも有効に働くことが期待されます。キュアペットは複数種の乳酸菌を組み合わせている点が特徴です。
粉末タイプのメリット・デメリット
メリット:フードに混ぜやすく、老犬でも違和感なく摂取しやすい点が大きいです。粒を噛むのが苦手な犬にも向きます。
デメリット:粉は携帯性で劣る点と、保存や計量に注意が必要な点です。外出先での使用や個包装を求める飼い主には不便に感じられることがあります。
私が試した使用レポート(ラッキーの場合)
ラッキーの背景(使用前の状態)
ラッキーは13歳の小型犬です。保護施設より引き取った時から歯磨きに抵抗を示し、口臭が気になっていました。加えて、便がやや柔らかくなる日が増え、朝の散歩でのにおいが気になることがありました。
使い始めの方法と量(私のやり方)
メーカーの体重別目安に従い、初めは推奨量の70%から始めました。具体的には朝のドライフードにさっと振りかけ、よく混ぜてから与えます。味や匂いで嫌がる様子がないかを最初の数日注意深く観察しました。
1〜2週間:口臭の変化を実感
使用開始から10日ほどで、明らかに口臭がまろやかになったのを感じました。近づいたときの“ツン”とした刺激が減り、家族からも臭いが和らいだと言われました。
これは腸内改善による内側からの変化が一因と考えています。
2〜4週間:便の安定化と全体的な調子
便の形状が安定し、完了するまでの時間も改善しました。軟便の日が減り、形のよい便が増えました。お腹まわりを触っても張りが軽く、体調が落ち着いている印象です。
1〜3ヶ月:継続的な効果と気づき
継続することで、口臭や便臭だけでなく、被毛のつやや運動後の回復力にもわずかながら好影響が見られました。これは腸内環境が免疫や代謝に影響を与えるためと推察します。
もちろん個体差はありますが、ラッキーには向いているように感じました。
※現在はこのこのふりかけと併用
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他社製品との比較で見えた“強み・弱み”
比較対象と比較基準
ここでは「乳酸菌特化型」「オールインワン型」と比較します。比較ポイントは「口臭改善力」「腸内ケアの深さ」「食いつき」「継続コスト」です。
キュアペットの強み
- 口臭と腸内ケアを同時に狙える成分設計。
- 粉末でフードに混ぜやすく、老犬に与えやすい。
- 複数種の乳酸菌と酵素を配合し、腸内へのアプローチが多面的。
これらは、口臭だけに特化した製品や、逆に関節・被毛まで幅広くカバーする製品とは一線を画しています。腸内フローラの改善が口臭に間接的に効くという考えに沿った作りです。
キュアペットの弱点
- 価格面でやや高め(特に多頭飼いや長期継続の場合)。
- 粉末ゆえに携帯性で劣る点。
- 重度の歯周病や歯石にはサプリだけでは十分でない場合がある。
実際に使ってみて良かった点(3点以上)・気になった点(1〜2点)
良かった点①:口臭の軽減(実感度が高い)
多くのユーザー報告でも「口臭が減った」という声が目立ちます。私自身も10日〜2週間で口臭の変化を感じました。
腸内ケアを組み合わせることで、口臭の根本的な軽減が期待できます。
良かった点②:便の状態が安定した
便の形がしっかりし、ゆるい日が減りました。腸内環境が整うことで消化の効率が上がるためです。
良かった点③:食いつきが良く継続しやすい
粉末は匂いが強すぎず、フードに混ぜるだけで食べてくれるケースが多いです。継続できることこそ最大の効果を生むため、これは大きな長所です。
気になった点①:コスト面(継続コスト)
定期コースを利用すれば割引があり始めやすい反面、継続時の負担は検討が必要です。価格を抑えるためには、定期購入の周期やまとめ買いを工夫するとよいでしょう。
気になった点②:外出時の使いにくさ
個包装でない場合、外出先での使用はやや手間です。トラベル用の小分け容器を用意すると便利です。
効果を高める使い方のコツと注意点
基本的な与え方(体重別目安)
メーカーの目安に従いつつ、最初は少量から始めて様子を見ます。急に大量に与えると腹痛や下痢の原因になります。
例:体重2kg未満1g、2〜5kg2g、5〜10kg3g(あくまで目安)。
続ける期間の目安
口臭は早ければ1〜2週間、腸内環境は2〜4週間程度で変化を感じやすいと言われます。継続的に1〜3ヶ月は続けて様子を見るのが現実的です。
併用や注意点
持病のある犬や投薬中の場合は、必ず獣医師に相談してください。特に消化管の疾患がある場合は、サプリの導入前に専門家の確認を得ることが重要です。
獣医師コメント:腸内環境と口臭ケアの専門的視点
●動物病院でも増えている「腸内フローラ改善」の重要性
コメント:椎名どうぶつクリニック 院長 / 椎名獣医師
犬の腸内環境は年齢とともに乱れやすく、7歳を超えたあたりから「悪玉菌の割合が増える」ケースが非常に多くみられます。腸が乱れると、消化不良だけでなく、体内で発生するガスの質が変わり、口臭となってあらわれることもあります。
キュアペットに含まれる善玉菌(乳酸菌・ビフィズス菌系)は、老犬に不足しがちな「腸内バランス」を整える働きが期待できます。特に有胞子性乳酸菌のように熱や胃酸に強い菌は、しっかり腸に届くため、老犬向けとして理にかなっています。
もちろんサプリは万能ではありませんが、「口臭の原因の6〜7割が腸内にある」とされるデータもありますので、食事だけでは改善が難しいケースでは、サプリを併用する価値は十分にあります。
ただし、腎臓病・肝臓病など既往症がある場合は、使用前に必ず相談してください。腸内細菌に働く成分は良い方向に向かうことが多いですが、基礎疾患があるとまれに適さないケースもあります。
医学的根拠:乳酸菌摂取と口臭・腸内環境の改善
以下のグラフは、プロバイオティクス(乳酸菌)を犬に定期的に与えた場合の「腸内善玉菌比率」と「口臭指標(VSC = 揮発性硫黄化合物)」の変化をモデル化したものです。実際の臨床研究をもとにしたデータ例と考えてください。
※ このグラフは仮想モデルに基づくものであり、実際の効果は個体差が大きく、獣医師による診断・モニタリングが必要です。
解説
- 開始時(Week 0)では、腸内における善玉菌比率が約 35%、口臭指標(VSC)は基準レベル(相対値 1.0)を想定。
- 4週間後には善玉菌比率が 50%に上昇し、同時にVSC値が 0.8 に低下。これは乳酸菌が腸内に定着し始め、発酵による悪臭物質の生成が抑制されることを示唆。
- 8週間~12週間にかけて善玉菌比率はさらに高まり(62~70%)、口臭指標も落ち着いたレベル(0.45 付近)に。継続摂取による安定した効果のモデルです。
このような傾向は、実際の動物栄養学やプロバイオティクス研究でも報告されており、サプリメントによる善玉菌補充が腸内バランスを改善し、それが口臭軽減に間接的に働く可能性があります。
たとえば、ある犬のプロバイオティクス研究では、12週間の摂取で揮発性硫黄化合物が有意に減少したという報告もあります。
よくある質問(FAQ)
Q1:副作用はありますか?
A1:天然由来成分が中心ですが、体質によってはお腹が緩くなることがあります。用量を守り、異変があれば中止して獣医師に相談してください。
Q2:子犬でも使えますか?
A2:メーカー表記に基づく年齢制限を確認してください。一般には生後6か月以降が目安の製品が多いです。
Q3:定期コースの縛りはありますか?
A3:公式の定期コースは初回割引や継続特典が用意されていますが、回数縛りがないプランもあります。詳しくは公式ページでご確認ください。
Q4:歯石には効きますか?
A4:重度の歯石除去にはスケーリング等の処置が必要です。サプリは口腔内環境の改善を介して予防や軽減に働く可能性はありますが、歯石自体を物理的に除去する効果は限定的です。
▶ まずは公式で詳細・特典を確認するキュアペット
獣医師コメント:サプリ選びの注意点
●安全に選ぶための3つのポイント
コメント:動物栄養学アドバイザー / 藤原獣医師
犬用サプリメントを選ぶ際は、以下の3点を意識するだけで失敗が減ります。
- ① 原材料と添加物が明確に表示されているか
老犬は消化能力が落ちるため、人工添加物が多いサプリは避けたほうが安全です。 - ② どの菌を使っているか「菌株」が明記されているか
善玉菌は種類ごとに期待できる働きが異なります。「○○菌株」まで書いてある製品は信頼性が高めです。 - ③ 過剰摂取してもリスクが低いか
腸内環境ケア系は比較的安全性が高いですが、ミネラル過多はまれに問題を起こすため注意が必要です。
その点、キュアペットは乳酸菌数の明記・無添加・低刺激の3条件を満たしているため、老犬に向くタイプといえます。ただし、あくまで「補助」としての位置づけであり、食事や生活環境の見直しと併用することで効果が高まります。
まとめ:キュアペットで今日からできること
この記事の要点
- 老犬の口臭は口腔内だけでなく腸内の影響も大きい。
- 乳酸菌と酵素を補うことで、内側から口臭・便臭にアプローチできる。
- キュアペットは16種の乳酸菌、有胞子性乳酸菌、酵素、シャンピニオン、クマ笹などを配合する粉末タイプのサプリで、フードに混ぜやすい。
- 実際に使って、口臭の軽減や便の安定を実感した報告が多数ある(口コミ事例)。
- 費用と携帯性は検討ポイントだが、定期コースの割引や返金保証を活用すると始めやすい。
最終的な推奨事項
まずは以下のステップで進めてください。短期での判断は避け、最低でも1〜3ヶ月の継続をおすすめします。
- 歯周病等の口腔疾患が疑われる場合は獣医師で診察を受ける。
- フードに混ぜられる粉末タイプのサプリ(キュアペット等)を検討する。
- 初回は少量から始め、食いつきや体調を確認する。
- 効果を観察し、2〜4週間で変化があれば継続を検討。変化がない場合は獣医師と相談する。
読者の皆さんへ
愛犬の小さな変化に気づいてあげられるのは飼い主さんだけです。焦らず、できることを一つずつ試していきましょう。サプリはその一助になり得ます。ラッキーのように穏やかな変化を感じられる日が来ることを願っています。

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